仮想通貨の価格に影響を与えたETF企業ブラックロックとは?

ビットコインとアルトコインは連休明けの2018/7/17、価格の上昇が見られました。

ETF企業ブラックロックがブロックチェーン調査のためのワーキンググループを立ち上げたというニュースが発端でした。

18日の時点でビットコイン価格が80万円を超えて7月最高値を記録し、アルトコインも大きく急騰を見せています。

世界最大の運用額を誇るETF企業ブラックロック社の名が挙がっただけで市場が変化する理由はどこにあるのでしょうか?

ブラックロック社は仮想通貨については慎重な考えを示し、ビットコインに対しては投機的と捉えています。

当然運用商品として受け入れられていないはずなのに?と疑問に思った方も多いでしょう。

この報道は世界中を駆け巡り事実を伝えるも、ある矛盾も指摘されています。

ブラックロックが今後仮想通貨市場にどのような影響を及ぼすのか、またどんな企業なのか探っていきましょう。

ETF企業ブラックロックとは?

ブラックロックの設立は1988年と歴史があり、当時はブラックストーンという企業の資産運用部門から始まっています。

その後ブラックロックと改名し、2009年に世界最大といわれたETF運用会社バークレイズ・グローバル・インべスターズ(BGI)の買収に成功しています。

同社はいくつかの買収を成功させ、競合する同業者よりも圧倒的な業績を上げているのです。

主要株主はアメリカの投資銀行のメリルリンチ、PNCフィナンシャル、バークレイズなどです。

第2四半期末現在のブラックロックの総資産は6兆3000億ドルで、これは去年の同じ時期に比べて11%増加しています。

なんだか桁違いの数値でピンときませんが、仮想通貨市場は現在で時価総額がおよそ3000億ドルとみるとその規模の違いが理解できるのではないでしょうか?

ブラックロック社が仮想通貨界隈で今まで話題に上がらなかった理由とは?

ニューヨークではどちらかというとゴールドマン・サックス社の方が話題になりますが、両者は異なった投資会社と捉えた方が納得できます。

ゴールドマン・サックスの第2四半期決算発表で債券トレーディング収益が大幅に増加していることからも、ビジネスモデルが違います。

これに対してブラックロックが扱う運用商品は投資信託やETFを活用した年金基金などの機関投資家や手堅くコツコツ投資を希望する個人投資家を顧客に持ちます。

大口の機関投資家をいくつも持つブラックロックは誇大な広告さえ必要ないのです。

ブラックロックSEOのラリー・フィンク氏からも顧客から仮想通貨を取り扱ってほしいというニーズはないということからも、今すぐETFに組み込むことはなさそうです。

ゴールドマン・サックスも同じく仮想通貨には否定的な意見を持っていましたが、顧客からの強い要望があって大きく方向転換しましたね。

同社はゴールドマン・サックスやJPモルガンらと顧客争奪戦を繰り広げることはなく、伝統的な投資商品で利益を出しています。

とはいえ市場が仮想通貨によってもたらす影響力と関心度はSECにビットコインETFのコメントが殺到していることからも無視できない存在です。

そのため未だ仮想通貨には疑問を持っているようですが、市場に影響を与える可能性がある仮想通貨市場調査を行っていたのです。

ブラックロックの仮想通貨市場調査とは?

メディアでは今回のフィンク氏の発言と仮想通貨に対しての姿勢について、やや矛盾を指摘しているようです。

冒頭で触れた通り、ブラックロック社は現時点では顧客の要望として仮想通貨の名が挙がってないこと、または自社の商品には組み込む必要がないと発言しています。

ブラックロック社による仮想通貨市場調査とは一体どのように行われているのでしょうか?

この市場調査は実は2015年から、定期的に会合が静かに行われていたようです。

ワーキンググループには様々な分野の従業員で構成されているようです。

詳しい内容としては、仮想通貨市場参加者・決済・ICOトークンの発行のプロセスとデータの共有の可能性などブロックチェーン技術に関する情報を追っていたのです。

フィンク氏が仮想通貨が投機的対象とマネーロンダリングの可能性を示唆するのは、これまでの歴史を見てきているからかもしれません。

しかしこの調査は自社の将来の事態に備えて、仮想通貨の運用実績や運用成果を研究しているとも伝えられています。

先立って市場の先導に立つことはないけれど、仮想通貨を組み込む可能性は0では無いということですね。

古典的な投資銀行さえも、将来与える影響のために備えておくという意識さえ感じているようです。

同社は他の資産運用会社が仮想通貨を通じて、何をしているかということも注視しています。

まとめ

このブラックロックの情報が報じられる前の相場はどうだったのでしょうか?

韓国の仮想通貨取引所やバンコールのハッキング事件の影響を受けていた市場が再び活発な動きを見せるようになりました。

特にブラックロックは投資商品に仮想通貨を組み込むという情報ではないのにも関わらず、世界最大の投資運用会社の影響力を見せつける結果になりました。

今後も「 ETF」というキーワードが急激な相場の動きを伴いそうです。

来月にはシカゴオプション取引所の ETFの申請結果が8月10日(延長しても9月26日)にSECより発表される予定です。

世界中の投資家達の注目を集めそうな予感がしますね。

引き続き、金融機関や規制当局の動きを追っていきましょう。