私達の個々の意見は、時として非常に価値を持つことを知っているでしょうか?
それは「予測市場」という場面で有効になります。
予測市場はビジネスの戦略にも使われ、市場調査やアンケートよりも重要視されています。
例えば会社側が予測したよりも、現場の従業員達の意見が的確な場合があるように1人1人の意見の集合知は市場原理に思わぬ成果をもたらします。
予測市場とは単に未来の出来事に対してではなく、ある特定の事柄に対して真実はどうだったかという問いに個々の意見を反映することにより明確に証明されます。
仮想通貨市場でも、分散型アプリケーションに予測市場を反映できれば様々なシーンで透明性のある安全な取引が可能になります。
世界中に分散化され、仲介者に改ざんされない大規模なデータは決済だけではなく、契約と信頼に関わる全ての領域に波及していくでしょう。
Aeternity (エターニティ)はスマートコントラクトに予測市場を用いて、もっと実ビジネスにブロックチェーンを普及できるよう開発を進めてきました。
その高度な技術には時間を要し、2016年の公開からメインネット発動は2018年6月に予定しています。
Aeternity がリリースされる前に、最新の技術研究の成果について触れてみましょう。
目次
Aeternity(エターニティ)とは
Aeternity(エターニティ)はブロックチェーンテクノロジーを実世界で利用できるように、ネットワークを保護するEthereumベースの新しいプラットホームです。
Aeternityはハイブリッド・コンセンサスアルゴリズムを利用した新しい方式のブロックチェーンを採用しています。
プラットホームに採用されたこのコンセンサスアルゴリズムとは、Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)とProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)のハイブリッドバージョンと捉えてもらうといいでしょう。
このハイブリッドの導入は画期的で、実用化に向けた様々な業界にとって有益かつ重要な要素になります。
なぜならスマートコントラクトを搭載したブロックチェーンを実社会に拡大していくためには、多くのデータや情報をブロックチェーン内部に取り込む必要があるからです。
スマートコントラクトを実行する契約内容に、もしも変化が伴う条件が含まれていた場合はどうでしょうか?
例えば天気やスポーツの勝敗、選挙などといったブロックチェーンの外部の情報に予測市場が含まれた場合です。
スマートコントラクトは条件を実行するためのコードであって、晴れor雨とか勝ちor負けという答えを自立して判断することはできません。
ブロックチェーンに外部の情報を取り込むため「オラクル」という機能を利用して、スマートコントラクトを実行させます。
この「オラクル」のシステム実行のため、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の作業アルゴリズムとPoS(プルーフ・オブ・ワーク)の統治システムが支えているのです。
分散型のネットワークで「オラクル」に取り込む情報の信ぴょう性は非常に重要です。
Aeternityでは信頼性を保つには、ネットワーク維持のためにインセンティブ設計がされています。
PoW方式でインセンティブを受け取るためには、巨大なマイニングマシンが必要でした。
Aeternityではモバイルでマイニングに参加することができ、ブロック生成に貢献してスケーラビリティ問題を解消します。
PoS方式ではトークンを保有して投票制に参加することができます。
Aeternity では意思決定に関する予測に参加するときはトークンホルダーは保証として自分のがトークンを預ける必要があり、悪意のある人が虚偽の情報を流して51%攻撃を実行しにくいシステムです。
AeternityではFutarcy(フゥターキー)という貢献度が数値化されるシステムを採用して、マイナーとトークンホルダーがオラクルの意思決定に関わる仕組みになっています。
Aeternity(エターニティ)の特徴
Aeternity(エターニティ)は、予測市場を分散しオラクルに取り入れることでスマートコントラクトと外部データを結びつけることが可能です。
その他にセキュリティやプライバシーに関する取引がある場合や、取引完了までのスピード感を求められた場合はどうでしょうか?
Aeternity ではこれらの問題に対応できるスマートコントラクトを処理するためのMASTという技術を持つ仮想マシンが実装されています。
MASTは複雑な条件分岐があるトランザクションのデータサイズを小さくして保存できます。
Aeternity の新しい仮想マシンの特徴について詳しくみてみましょう。
ステートチャネル
通常Ethereum のように、スマートコントラクトを実行した場合はチェーン上での流れは全て記録されます。
ステートチャネルはオフチェーンで取引処理するための方法として使用され、取引当事者が署名して実行したという記録の結果のみブロックチェーン上に公開されます。
オフチェーンを利用することで低コストかつ高速な取引を実行でき、プライバシーも保護されます。
シャーディングの導入
シャーディングとはトランザクションの検証作業を効率化するために、各ノード群ごとに振り分けることです。
データベースを水平に分割するという意味で、検証作業を分担して並列処理し一定時間に実行できる取引の件数を向上させます。
このように安全で効率的なブロックチェーンの計算を効率的に処理するための最先端の仮想マシンを構築しています。
さらに「Merklizing」という実際に取引が実行されるコードの部分だけを、ブロックチェーン上に公開できるようなツールを追加しました。
Aeternity(エターニティ)はどこで買える?
Aeternity(通貨表記:AE)は今年2月に上場したBinance でBTC 建の取引が1番多いようです。
BNBトークンは取引手数料が安くなることでも知られていますが、発行数が増えるとバーン(焼失)するイベントを開催を定期的に行なっています。
これはBNBの稀少価値を上げることで保有者に利益を還元しています。
BNBトークンは1年ごとに取引手数料の割引率が減るので、これは朗報ですね。
次に取引量が多いGate.ioですが、ほとんどがドル建ての取引になっています。
営業を続けていることから香港に拠点があると思いますが、詳細は不明で他の取引所で上場されてない通貨が手に入れられることで人気があがっています。
Aeternity(エターニティ)のウォレットは?
Aeternity はマイイーサウォレットなどのイーサリアム系のウォレットで保管しましょう。
メタマスク経由のログインでスパムを防ぎ、頻繁に動かさないコインはハードウォレットに移しておくというのが理想的です。
Aeternity(エターニティ)の将来性は?今後どうなる?プロダクトは実現してるの?
スマートコントラクトを採用したブロックチェーンのシャーディングは、単位時間のデータ処理が膨大な量になり、まだどのプロジェクトでも実験段階です。
Aeternity がこのシャーディングを実装すると現在販売されているハードウェアでは、少なくとも4つの過程が必要です。
成功すれば約4倍の処理能力が上がる計算です。
今後注目すべきは、まもなく始まるメインネットのリリースです。問題なく稼働できれば、かなり高度なプロジェクトの完成になります。
スマホでもマイニングができることから今まで高技術のイメージが払拭されるでしょう。
公式サイトは日本語対応で興味がある方は、Aeternity プロジェクトに触れてみましょう。
https://www.aeternity.com/ja エターニティの公式サイト
https://aeternity.com/aeternity-blockchain-whitepaper.pdf エターニティのホワイトぺーパー