破壊的な革新!?ブロックチェーンVS量子コンピューター

ブロックチェーンの技術はほんのわずかな期間で、人々の注目を集め、そしてその価値を世界中の国々が認めて自国に取り入れようとしています。

ブロックチェーンが誕生したことによって、他分野の最新テクノロジーにも影響があるだろうといわれています。

公表されたテクノロジーで代表的なものにVR、AI、IoT、量子コンピューターなどが挙げられます。

それは共存するということか、対立することなのか?

ブロックチェーンの技術の進歩によって他分野の最先端技術に関わる問題や並存していく期待が予想されます。

その中でも開発完成が近いといわれている「量子コンピューター」と急速に技術を発展させたブロックチェーンの関係性についてみていきましょう。

MEMO

量子コンピューターとは

量子コンピューターとは従来のコンピューターと違い、量子力学をもとに作られたコンピューターです。

量子コンピューターの特徴は「組み合わせ最適化」です。

何万通りのパターンから一番適したものを高速の計算により導き出すことが出来ます。

例えばドライバーが何ヶ所に荷物を届けるのに、いくつかのルートがあるとします。

量子コンピューターは様々な要因を踏まえ、一番ドライバーにとって最適なルートを計算してくれるのです。

そこでAIの機械学習、ディープラーニングに利用することで高機能の人工知能ができるのではといわれています。

量子コンピューターが仮想通貨の暗号を解く可能性?

量子コンピューターが最近ニュースでも取りあげられていますね。

そもそも量子コンピューターが作られた理由や使用目的は?と疑問をお持ちの方もおられるのでは。

量子コンピューターのアイデアは米国の理論物理学者のリチャード・ファインマン博士によって1982年に提唱されました。

その後は技術開発の難しさから、企業の撤退もあり一時は低迷してなかなか開発が進まない状況でした。

それが近年、注目を浴びるようになったのです。

理由に挙げられるのは、同じく今話題のAI(人工知能)への応用です。

高度な技術の向上には量子コンピューターの処理能力速度が大いに期待されています。

その速さはスーパーコンピューターの1億倍ともいわれているのです。

そのため、暗号化して解析が不可能といわれた仮想通貨の秘密鍵の解読ができてしまうのではと専門家から指摘を受けるようになったのです。

量子コンピューター耐性を持つ仮想通貨とは

現在ブロックチェーンの基盤技術では、「公開鍵」と「秘密鍵」のふたつの鍵による暗号化方式がとられています。

これはどのような仕組みかというと片方の鍵で作成した暗号はもう片方の鍵で複合できるということです。

事実上、公開鍵から秘密鍵の暗号を解くことは可能ですが、それには膨大な計算量が必要となります。

そこで従来のコンピューターの1億倍の計算速度を持つ量子コンピューターが公開鍵をもとに計算したら、秘密鍵の暗号が簡単に解けてしまうわけです。

そうすると取引を行う上で、電子署名に使用される暗号化技術の安全性が保証されなくなり、データの改ざんなどが懸念されます。

そこで新たに量子コンピューターの開発を意識した通貨やブロックチェーン技術が並行して開発が進んでいるのです。

このようにブロックチェーンの技術を根本的に覆されないよう開発されたのが「量子コンピューター耐性通貨」です。

量子コンピューター耐性の通貨の特徴は

ではどのようにして、量子コンピューターに暗号を解読されないようにするのか?

有効な方法に「ランポート署名」という方法があります。

ランポート署名は1979年にレスリー・ランポートによって考案されました。

これは公開鍵の暗号化やハッシュ関数を用いた電子署名法のひとつです。

ハッシュ関数とはあるルールによって入力された数値に対して、常に決まった数値を示す仕掛けのようなものです。

もちろん数値といっても簡単な数字の組み合わせではありません。

一見、ただ数値をぐちゃぐちゃに混ぜたように見えますが、それを入力すると同じく羅列した数値が答えとして返ってきます。

つまり公開鍵から秘密鍵の暗号を解くことをさらに複雑化して、量子コンピューターで相当な時間をかけても解読できないだろうと考えられているのです。

量子コンピューター耐性通貨の種類

量子コンピューター耐性通貨にはいくつかあり、その中でもランポート署名導入予定の注目の通貨とその特徴をご紹介します。

その中でもCardano(ADA)はカジノゲームで有名ですが、ロードマップで耐量子コンピューター署名方式を採用した新しいトランザクション方式を追加すると発表しています。

この開発には天才数学者のチャールズ・ホスキンソン氏が関わっており、高い技術の向上が期待され人気があります。

その他にもイーサリアムのスマートコントラクトを実装しているNEOがあります。

NEOは量子コンピューター耐性のためのNeoQSという反量子暗号メカニズムを採用しています。

このメカニズムを迅速に解決する能力は量子コンピューターには備わってないことから、信頼性を集めている通貨です。

最後にIOTAは秘密鍵を使い捨てにする設計になっている他に、3進数と呼ばれる数学的な解決法を持ち合わせています。

これは量子コンピューターの効率性はあまり大きな意味を持たないシステムが故に心配を払拭できるのではないかといわれています。

このように量子コンピューターの発展に伴い、通貨の特徴により高度な暗号メカニズムを実施することで、新たなブロックチェーンの進化を目にすることができるかもしれません。

量子コンピューターも暗号を解読するためだけに発展しているわけではありません。

今後AIや医薬品やカーナビなどの多様な分野の研究で大きな発展を遂げていくでしょう。